外壁に付帯するリフォームとは?                        屋根リフォームの注意点は?

外壁・屋根は家を守ってくれる最も大切な所です!

外壁に付帯する箇所のリフォーム方法

(1)軒天井

・屋根・外壁のリフォームに伴い、軒天井や破風板、鼻隠し等の補修が必要になる場合が多いです。

・耐火性能と施工性のよさを活かした無機系材料が各流通しています。

・温式方法も、防火性能面から見直されている。

・木造下地の軒天では、天井裏との通風のため軒天換気口を取付けることが望ましいです。

(2)開口部の納まり

・サイディング等の重ね張りでは、外壁仕上げと既存サッシとの納まりに注意します。

・モルタル壁の場合、凍結する地域では、サッシの皿板の中央がたるむようにする(左右端部から水を切るとひび割れの進行を助長してしまいます。)

・リフォーム用の役物や施工マニュアルがないことが多く、現場毎に木枠、板金を加工して取付、シーリングと併用することが多いです。

(3)土台まわりの納まり

・重ね張りで外壁を改修し、壁体内通気工法とする場合には、鋼緑や水切りで通気が妨げられないよう注意します。

・基礎立ち上がり部にモルタル塗りをする場合も、見切り縁やモルタルで通気が妨げられないように注意します。

(4)シーリング(コーキング)工事

・シーリングとプライマー(下塗り塗料)は建築の構造、外装材・被着材の種類、目地の形態、寸法等を考慮して適した材種を選択する。

※シーリングの上から塗装する場合は、シーリングの可望剤が塗膜に移行して塗膜が汚染されるのを防ぐため、ノンブリード・タイプのシーリングを使用します。

・シーリング技能士・シーリング技能管理士・シーリング管理士の資格制度があり、技術の向上が図れています。

・シーリング工事は冬期に施工すると、後で圧縮力を受ける可能性が大きく、早く劣化する場合があります。

(5)バルコニー

・住宅性能保証制度においてバルコニーの防水は、雨水の侵入を防ぐうえで重要な項目として標準仕様が定められています。リフォームにおいても十分な配慮が必要となります。

・バルコニーには、カラーウレタン系の塗膜防水が化粧と塗装を兼ねて多く使用されています。アスファルト防水やシート防水では納まりに難があり、防水層仕上層を兼ねることが難しいです。FRP塗膜防水も近年増えてきています。

・バルコニーの防水層が傷むとその箇所から雨水が侵入し、躯体に影響を及ぼします。表面上にキズがなく、キレイに見えても、紫外線等により防水層の劣化は進んできます。古い防水層に劣化が見られる場合は、次のような方法で補修します。

 

 

 

屋根リフォームの注意点

屋根のリフォームの場合、外壁と周囲に足場を設置して行うことが多く、仮設足場費用がかかります。屋根が急勾配の場合は足場も割高となります。建物と隣地までの距離が近い場合、足場掛けや匂いや音で、隣家へ迷惑をおかけすることもありますので、近隣説明が重要です。葺き替える場合、屋根の形状や勾配により屋根材の選択が限定されることがあります。雨漏りを起こさないために必要な傾きとして、少なくとも、瓦は4寸勾配以上、スレートは3寸勾配以上、金属屋根は工法にもよりますが、1.5寸勾配以上が必要です。

傾斜屋根では、雪が屋根面を滑り落ちる際の摩擦で塗装がはがれたり、日射により塗装が劣化したりします。又、雪止め金具の取り付け部は錆が発生しやすく、錆びたまま長年放置しておくと雨漏りの原因にもなります。できれば年に一度は点検しましょう。無落雪屋根では、スノーレーンやドレンパイプに枯れ葉やビニールなどのゴミがたまっていると、スムーズな排水ができなくなり漏水の原因になります。屋根に雪が積もる前に目安に必ず点検を行いいます。カラー亜鉛鉄板の塗装は、変色してきたり、表面に白っぽい粉が出てきたら、塗り替えか葺替の時期です。

 

劣化不良の屋根

 

 

 

 

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