北海道の冬から春先に多発するすがもり
北海道の冬から春先に多発するすがもり
◇すがもりはなぜ起こるか?◇
そもそもなぜすがもりが発生するのか?すがもりが発生するまでの流れをご説明します。
①家の中の暖かい空気や春先の暖かい日差しによって、屋根に積もった雪が解けだします。
②融けた水が軒先へ流れます。そして夜間の冷たい外気によって軒先で塊となって凍りつきます。(つらら)
③これが繰り返し起こると、軒先で凍った氷の塊によって雪解け水がダムのように屋根上に溜まります。
④その行き場のなくなった水が屋根板金のハゼ(屋根のスジ状に見える部分)から染みて、すがもりが発生します。すがもりは屋根の形状や、スノーダクト屋根に関係なく発生します。
◇屋根の次に多いのが、窓や壁周りに異常がでるケースです◇
外壁に使用しているコーキング剤の劣化やサッシの老朽化ですがもりを起こすと言ったケースもあります。見た目にはわからなくてもすがもりの原因は住宅により様々です。まずは一度ご相談下さい。
アパートでの本屋根板金葺替改修工事の現在の屋根の状況
【現在の状況】
現在の本屋根トタン(無落雪屋根)は、凍害・雪などにより、年数の経過とともに、老朽化しております。ハゼ(トタンとトタンのつなぎ目)が全体的に開いております。その上、真ん中には、両側の排水溝に向かって棟傾斜をつけており、つなぎ目の水密性(つかみが開いてきている現象)でその直下203号室のトイレ換気口からすがもりが生じておると思われます。その上、このまま放置しておくと、さらに天井・壁などに、水が入り込み、木下地などの腐食劣化につながります。
【施工内容】
既存の屋根トタン(屋根野地面・笠木・排水溝)を屋根軸組下地に衝撃をあたえることがないように剥がし撤去をし、現在の本屋根の排水溝(樋)を解体・撤去をします。その後、『寒冷地用耐久谷コイル』を現場成型加工をし、堅固に設置をします。その上、自在ドレンに防水処置を行ってから既存排水パイプに接続をします。その後、寒冷地用防水下葺きルーフィングを全面(野地面・排水溝・笠木)に、めんべんなく敷き込み、その上に『寒冷地用長尺ガルバリウムカラートタン鋼板』(野地面・笠木)を頑丈に葺きます。棟納めに関しては、防水処理(ハゼ用防水テープ)を用いてつかみ巻き込み加工納めにて納めていきます。これにより、耐久性のある丈夫な完全防水の屋根になり、屋根からの雨漏り・すがもりの心配はありません。
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