無落雪屋根の機能と特長

無落雪屋根の『機能』と『特長』

『機能』

『無落雪屋根』とは、『M型屋根形式積雪自然流下溝法』ともいわれますように、屋根の上の積雪を自然に融かし、その雪どけ水をM型屋根の谷部に集めて、『排水溝』・『排水管』を通して下水道などへ排水するものです。

注意）この工法は、『屋根の雪を積極的に融かして流す工法ではなく、屋根の上に雪をのせたままにし、日照や外外気温や内部からの熱によって自然に融けた水だけを流すという考えである』ということをまず認識しておかなければなりません。

『特長』

①落雪による人身事故や隣家とのトラブルが防止できます。

北海道地区では、毎年、屋根からの落雪による死傷者が出ています。こうした人身事故のほかにも、敷地の狭小化により、隣家の敷地に落ちた雪が庭木を損傷させたり道路をふさいだりするトラブルの発生件数が年々増加しています。『無落雪屋根』は、M型のため屋根の上の積雪が落下することがなく、人身事故や隣家とのトラブルがありません。

②限られた敷地を有効に利用できます。

最近の土地の事情の悪化から、住宅の敷地面積が狭くなる傾向にあり、落雪のトラブルが発生の原因になっています。さらに、狭い敷地を有効に活用することが、住まいづくりの重要な課題でもあります。『無落雪屋根』は狭い敷地が落雪で埋まる心配や除雪の手間もいりませんので、制限いっぱいの間取りや庭づくりもできます。

③雪おろしや軒下の除雪が不要で労力や費用がはぶけます。

核家族化が進んで、雪おろしが家族の手で思う様にできないというケースが増えています。雪おろしや軒下の落雪の処理に要する労力や業者などに頼む費用も大きな負担です。『無落雪屋根』は、こうした負担を解消します。

④すがもりの心配がなく、雪止めをつける必要もありません。

吹きさらしの軒先の氷結によっておこるすがもりやツララは、M型屋根という構造上、おこる心配はなく、また雪止めをつける必要もありません。

すがもりの屋根を見事に止めました。

こちらのお客様は以前からすがもりの症状があり、症状が出る場合と出ない場合がありました。そこで、スタッフが雨の日にお伺いをし、診断に行ってきました。その結果、屋根トタンのつなぎ目から雨水が侵入をし、すがもりが発生していると診断をしました。そのことをご説明させて頂いた上で、ご納得を頂き、工事をさせて頂きました。