日本の住まいとリフォーム

日本空間の美意識はできるだけ物を置くこと抑えて、床の間などの象徴空間を中心とし、

ささやかに飾り付けを行うことで成り立ってきました。

床の間には季節や行事の節目に応じて花や調度品が替えられた、住み手はそこだけが個性を発揮できる場であったのです。

逆に外部空間である庭が表現される場でした。

しかし現代の家に床の間は無く、庭も狭く個性を発揮できる場は室内全体となりました。したがってトータルでインテリアを考えなければなりません。それにははっきりとしたライフスタイルが求められてきたのです。

ライフスタイルを持ってない人は、溢れた物の中で生活するようになってしまうのです。だから収納や片付けに関する本は愛読され続けるのです。リフォームは新築と違って目的がはっきりしています。したがってリフォーム時に思い切って捨てる物と残す物を分割することでライフスタイルを明確にしてくれる、そうしたアドバイスも工事関係者には必要です。

新築時は家を持つ喜びや憧れがあり多少無理もします。しかしリフォームはこれまで住んできた家のスケール感や生まれた言葉を大切にしながら身の丈にあった空間をつくろうとします。そこで初めて自分たち家族のライフスタイルを意識させるきっかけも与えてくれるのではないでしょうか？

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