屋根診断結果（Ｓ様邸）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　暮らしやすい間取りのために

屋根工事リフォーム

屋根診断結果（Ｓ様邸）

屋根は現在、スノーダクト工法（無落雪屋根）でありますが、屋根トタンと谷コイルとのつかみ部分が全体的に開いた状態になっております。排水溝はスノーダクトにとって一番大事な所であります。【トタンの原理は、新しい屋根トタンの場合は、寒くなると縮じまり、暖かくなると開く作用が繰り返されます。しかし、年数が経ちますと、縮まる作用がなくなり開いた状態のままになってしまいます。】

屋根トタン自体も年数の経過とともに、塗装（防水性）が全くない状態で、部分的にサビが発生しております。サビを放置して置きますと、サビに穴が空きそこから雨水などが入り込んでいます。因みに、シリコン系コーキングは硬化力があり弾力性がなくコーキングに亀裂が入りやすい材料なのです。それらの箇所から雨水などが入り込み、屋根下地・天井下地まで腐食・劣化が進行し、すがもりが発生します。その上、屋根下地材が屋根自体の重さに耐えられなくなり、天井陥没などの現象もでることも十分考えられます。又、人体に有害な、湿気・カビが発生しますので、早急な工事を要します。

屋根トタンと谷コイルのツカミ巻き込み加工処理が不良ですと、そこから融雪水などが入り込んでスガモリが発生させます。（つなぎ部分が氷で膨張します。）

又、本来排水溝（樋）の中にゴミなどが入ってはならに為に木製のスノコを敷かなければなりません。しかし、木製スノコは年数の経過とともに、木が腐食・劣化状態にあります。その為、雪・飛来物・落ち葉などがドレンの中に入り詰まり、排水溝（樋）がプール状態になり、水かさが増して、屋根トタンと谷コイルのつかみ部分から雨水などが入り込みスガモリを発生させます。【排水溝は、スノーダクト工法の心臓部に値します。】

暮らしやすい間取りのために

リフォームで快適で便利な家にしたい、そう考えるときにぜひ知っておいていただきたい、これらの住まいづくりの４つの方向性をご紹介します。

家が基本誰にとっても住まいは暮らしの基本です。雨霧がしのげればよいというだけでなく、より安全に、より快適に、より楽しく暮らせる安定した居場所を、人は住まいに求めます。それは、家族が長きに亘って健康でよい関係を築いて生きていくために『家』にそれが基本であると、皆が感じているからに、違いありません。リフォームでも、そのことを忘れずに臨みたいものです。

４つのポイント

では、家族がふれあいをもちながら、長く健康に生きるための家は、どうあるべきか？間取りを考える前に、これからの住まいづくりで目指したい４つの方向性を挙げます。

①長持ちする家

家は使い捨てでなく、世代を超えて住み継ぎたいもの。そのために、建物を支える構造をしっかりつくり維持すること、家族の変化に対応できるつくりにすることが大事です。

②自然と共棲する家

日照・通風を最大限に享受するつくりで、四季を感じ、無駄なエネルギーを使わない家とします。開放性を大事にしながらも断熱はしっかり行い、機械に頼りすぎない省エネルギー住宅を目指します。また身近な部分にはなるべく自然素材を用い、体に負担のかからないつくりとします。

③社会・地域とつながりのある家

家族のための住まいと言っても、周囲から独立しては生活は営めません。子育て期や高齢期などには、周囲の助けを借りる必要もあります。それには、人を迎え入れやすいつくりであること。家の中も、客と家族が自然に接することが出来るようにしておきましょう。接客は子供にとっても大事な教育の場です。また、家の外観や庭のつくりも、住み手だけのものではないと考えましょう。町の雰囲気は、個々の家の集積で決まります。『向こう３件両隣』の感覚を大事に、周囲に気配りのあるつくりにしたいものです。

④広がりのある家

家の中のつくりも、個室の独立性や快適性に重さを置きすぎると、閉鎖的な家になりがちです。通風や採光が十分なだけでなく、家族のふれあいも制限されます。つながりを大事にし、平面的にも空間的にも広がりのあるつくりとします。